AZ-305:Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutions ビジネス継続性ソリューションの設計 問8
ビジネス継続性ソリューションの設計/高可用性の設計設計レビューで、Azure Files の SMB ファイル共有を使う新規システムの冗長性に関する前提が複数挙がりました。このシステムでは、低遅延が必要なため SSD(Premium)のファイル共有を使用し、東日本リージョン内のゾーン障害時にクライアントのマウントを張り直さずに利用を続けることを要件としています。ストレージの冗長性に関する前提のうち、誤っているものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(AZ-305:Designing Microsoft Azure Infrastructure Solutionsの出題範囲「ビジネス継続性ソリューションの設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- ASSD ファイル共有では ZRS を選択でき、ゾーンが利用不可になってもクライアントでファイル共有の再マウントが不要である。
- Bgeo 冗長(GRS または GZRS)を選べるのは HDD(Standard)のファイル共有であり、SSD ファイル共有は LRS または ZRS を選ぶ。
- Cストレージ アカウントを RA-GZRS に構成すれば、Azure Files の共有でもフェールオーバー前にセカンダリ リージョンのデータを読み取れる。
- DGRS または GZRS のファイル共有は、プライマリ リージョンが利用不可になってもフェールオーバーするまではセカンダリ リージョンでアクセスできない。
正解:C
解説
この設問は「誤っている前提」を1つ選ぶ形式です。Azure Files の冗長性は、Blob など他のストレージ サービスと異なる点があります。本設問は SSD(Premium)ファイル共有が前提で、SSD ファイル共有は LRS と ZRS のみに対応します(GRS と GZRS は HDD(Standard)ファイル共有でのみ利用できます。比較のための HDD 側の挙動です)。また、読み取りアクセス付きの RA-GRS と RA-GZRS は Azure Files では非対応で、これらを構成したアカウントでもファイル共有は GRS または GZRS として扱われ、課金されます。したがって、セカンダリ リージョンのファイル共有はフェールオーバーするまでアクセスできません。ZRS は 3 つの可用性ゾーンへ同期的に複製し、ゾーンが利用不可になってもクライアントの再マウントは不要なため、本設問の要件(ゾーン障害時に再マウント不要)を満たします。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- A記述自体は正しいため、設問が問う「誤っている前提」ではありません。SSD ファイル共有は ZRS を選択でき、ゾーンが利用不可になってもクライアントの再マウントは不要です。
- B記述自体は正しいため、答えではありません。Azure Files で GRS/GZRS を選べるのは HDD(Standard)ファイル共有に限られ(SSD 前提の本設問では選べません)、SSD(Premium)ファイル共有は LRS または ZRS を選びます。
- C正しい。これが設問の答え(誤っている前提)です。Azure Files は RA-GRS と RA-GZRS をサポートしておらず、RA-GZRS に構成しても共有は GZRS として扱われます。セカンダリ リージョンの読み取りはフェールオーバー後にしかできないため、「フェールオーバー前にセカンダリを読み取れる」という記述は誤りです。
- D記述自体は正しいため、答えではありません。GRS/GZRS の共有でも、セカンダリへのアクセスはアカウントのフェールオーバー後に限られます。