LinuCレベル4 システムアーキテクト 性能・拡張性の設計 問1
性能・拡張性の設計/性能見積もりと評価Webシステムのサイジングで、ピーク時の到着リクエストが毎秒200件、1件あたりの平均応答時間(システム内の滞在時間)が0.5秒と見積もられた。定常状態で、システム内で同時に処理中となっているリクエスト数の見積もりとして適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル4 システムアーキテクトの出題範囲「性能・拡張性の設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- A50件
- B400件
- C100件
- D200件
正解:C
解説
定常状態では、系内(システム内)に同時に存在する件数の平均 L は、到着率 λ と平均滞在時間 W の積で求められます(リトルの法則 L=λW)。ここでいう L はあくまで「系内に同時に存在する件数の平均値」であり、瞬間の最大値や、必要なワーカー数・DBコネクション数そのものではありません。この場合は毎秒200件×0.5秒=100件が、同時に処理中となる件数の平均です。実際のサイジングでは、この平均値を出発点に、ピーク時の変動や応答時間の悪化、どの範囲を「系内」とみなすか(アプリ層だけか、DBまで含めるか=測定区間)を踏まえて余裕を上乗せし、スレッド数やコネクションプールの上限を決めます。到着率を応答時間で割ったり、到着率そのものを同時処理数と取り違えたりすると、誤った値になります。
選択肢ごとの解説
- A誤り。50件は200件に0.25秒を掛けた値に相当し、平均滞在時間を半分に見積もった誤りです。
- B誤り。400件は到着率200件を平均応答時間0.5秒で割った値で、正しくは両者を掛け合わせます。
- C正しい。到着率毎秒200件と平均滞在時間0.5秒の積で、系内で同時に処理中となる件数の平均(リトルの法則 L=λW)は100件と見積もれます。
- D誤り。200件は毎秒の到着数そのもので、各リクエストが0.5秒で処理を終えることを考慮していません。