SAA-C03:AWS Certified Solutions Architect - Associate 回復性のあるアーキテクチャの設計 問6
回復性のあるアーキテクチャの設計/高可用性と耐障害性のあるアーキテクチャの設計別リージョンへの災害対策(DR)を検討しています。普段のコストは抑えつつ、災害時には数十分程度で復旧したいと考えています(本番同等の環境を常時 2 系統動かすほどの可用性は求めません)。最も適切な DR 戦略はどれですか。
当サイトのオリジナル問題(SAA-C03:AWS Certified Solutions Architect - Associateの出題範囲「回復性のあるアーキテクチャの設計」に対応。実際の試験問題ではありません)
- Aバックアップ&リストア(バックアップのみ保管し、災害時に一から環境を構築する)
- Bパイロットライト(データベースなどコア部分だけを別リージョンで最小構成で常時稼働・複製し、災害時に残りを起動・拡張して復旧する)
- Cマルチサイトアクティブ/アクティブ(両リージョンで本番同等の環境を常時稼働させる)
- D単一リージョン内のマルチ AZ 構成のみ(リージョン全体の障害には対応しない)
正解:B
解説
AWS の代表的な DR 戦略は、復旧時間(RTO)とコストのトレードオフで、バックアップ&リストア、パイロットライト、ウォームスタンバイ、マルチサイトアクティブ/アクティブの順に、コストと可用性が高くなります。「普段のコストは抑えつつ、災害時に数十分で復旧」という要件には、コア部分だけを別リージョンで最小稼働させ、災害時に拡張するパイロットライトが候補になります。ただし「数十分」は戦略名だけで保証されるものではなく、実際の RTO は、起動・拡張が必要な対象の範囲、データ複製の方式で決まる RPO、そして起動手順や切替(フェールオーバー)を事前に検証しているかに依存します。これらを設計・訓練して初めて目標時間に収められます。
下線の用語は 用語集 で意味を確認できます。
選択肢ごとの解説
- A誤り。バックアップ&リストアは最も低コストですが、災害時に一から構築するため RTO が長く、数十分での復旧には向きません。
- B正しい。パイロットライトは、コア(DB など)だけを別リージョンで最小稼働・複製しておき、災害時に残りを起動・拡張する戦略で、低コストと比較的短い RTO を両立しやすい選択です。ただし実際の復旧時間は、複製による RPO、起動・拡張の対象範囲、切替手順の検証によって決まる点に注意が必要です。
- C誤り。マルチサイトアクティブ/アクティブは最短の復旧が可能ですが、両リージョンで本番同等を常時稼働するためコストが最も高く、要件(常時 2 系統は不要)に合いません。
- D誤り。単一リージョン内のマルチ AZ はリージョン全体の障害に対応できず、別リージョンへの DR という前提を満たしません。