LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト 仮想化基盤の構築 問1
仮想化基盤の構築/仮想化技術の動作原理と最適化KVM環境で、仮想マシンにヒュージページ(hugepages)を割り当てる主な目的として適切なものはどれか。
当サイトのオリジナル問題(LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリストの出題範囲「仮想化基盤の構築」に対応。実際の試験問題ではありません)
- A仮想マシンのメモリ内容を暗号化し、ホスト側から内容を参照できないようにする
- B通常より大きなページサイズを使ってTLBミスを減らし、メモリアクセスのオーバーヘッドを削減する
- Cホストの空きメモリが不足したときに、ゲストへ割り当て済みのメモリを回収して融通する
- Dゲストのメモリを走査して内容が同一のページを1つにまとめ、ホスト全体のメモリ消費量を減らす
正解:B
解説
ヒュージページ(hugepages)は、通常4KB程度であるメモリページのサイズを2MBや1GBといった大きな単位に拡大する仕組みです。ページサイズが大きくなることで、同じメモリ量をより少ないページ数で管理でき、TLB(Translation Lookaside Buffer)のミス率が下がり、アドレス変換のオーバーヘッドが減少します。仮想マシンのメモリにヒュージページを割り当てることで、メモリアクセス性能の向上が期待できます。
選択肢ごとの解説
- A誤り。メモリの暗号化はAMD SEV等のCPU機能の話で、hugepagesの目的ではありません。
- B正しい。hugepagesは通常より大きなページサイズによってTLBミスを減らし、メモリアクセスの効率を高めます。
- C誤り。ホストとゲストの間でメモリを融通するのはballooningの仕組みです。
- D誤り。内容が同一のページをまとめるのはKSM(Kernel Samepage Merging)の機能です。